で悲しいこともないだろうに、と私は思ったのだ。
科学も、芸術も、エンタも、裸が見えれば見えるほど、
その本質が浮き彫りになり、よりいっそう真髄を理解できる
ようになるし、面白さを十分に体得できるものだ。
私は、とある博物館の特別展が開催される度に、裸のミイラを
堪能した。中には変形したものや、穴の開いたものもあった。
しかし、これらは皆彼等の英知の結晶であり、治療とか祈祷とか、
いろいろなエピソードが秘められているのだ。
だから、学術の公開をモットーとする博物館が、クレーム多数と
はいえ、服を着せてしまうのは、物悲しい。
学芸員の名が泣くのではないだろうか?



